２０２２年１２月１４日より レンタル配信スタート
ＤＶＤも好評発売中！
最新情報
『香川１区』自主上映会のお申込みを開始！
2021年12月の都内先行公開、そして2022年1月の全国公開、
各地の映画館でいまも上映は続いております。
さらに多くの方々にお届けするべく、自主上映会のお申込みを開始いたします。
ぜひサークルや仲間の方々と映画上映をご検討ください。
詳細は下記のページにございます。
皆さまのお申込みをお待ちしております！
『香川1区』DVD発売記念トークライブ開催決定！
「なぜ君はあの時ああ言ったのか」
政治ドキュメンタリー映画として異例の大ヒット作となった『なぜ君は総理大臣になれないのか』に続く
第二作『香川1区』が、遂にDVD化。発売開始を翌日に控え、小川淳也本人によるトークライブ（「なぜ君はあの時ああ言ったのか」：第一部）と、大島新監督、『黙殺』『コロナ時代の選挙漫遊記』でお馴染みの畠山理仁、小川淳也議員政策秘書の坂本広明を迎えて、「あの時」そして「これから」を語り尽くします（「香川1区」は続くよ：第二部）。
※小川淳也衆議院議員は第一部のみの出演になります。
■日時■
９月２９日（木）１８：００〜
第一部 18:00～18:30
「なぜ君はあの時ああ言ったのか」
【出演】小川淳也（衆議院議員）
【進行】石田としたか
第二部 18:40～20:00
「香川1区」は続くよ
【出演】大島新（映画監督）
畠山理仁（フリーランスライター）
坂本広明（小川淳也議員 政策秘書）
■会場■
A Talk Club WOOFER（ア・トーク・クラブ・ウーファー）
東京都渋谷区代々木1-32-1 おしろビルB1
TEL: 03-4500-7888
JR/都営大江戸線 代々木駅から徒歩1分
小田急小田原線 南新宿駅から徒歩6分
東京メトロ副都心線 北参道駅から徒歩7分
■チケット■
前売1,500円 / 当日2,000円
（共に飲食代別・1オーダー450円以上必要となります）
前売券はLivePocketにて
9/21(水)18時より発売開始！
チケット購入はこちら
※整理番号順でのご入場となります。
※当日のお支払いは現金のみとなります。
※お客さま都合による払戻しは一切できません。
予めご了承ください。
『香川１区』待望のDVDリリース決定！！ 2022年9月30日発売！
異例の大ヒットとなった『なぜ君は総理大臣になれないのか』の続編、待望のDVDリリース決定！
『香川１区』は総選挙からわずか２か月足らずの12月24日から都内３館での先行上映がスタート、公開館数は80館を超え、前作『なぜ君～』に続く大ヒットを記録。
DVD化に際し、『香川１区』公開時に開催されたトークイベントから、大島監督と３人のゲスト（映画監督・原一男、フリーランスライター・畠山理仁、小川淳也議員 政策秘書・坂本広明）との対談の模様を収録。さらに豪華執筆者による解説書を封入。amazonなどでご予約受付中です！
規格：カラー／16：9 LB／片面２層／本編 156分＋特典／
字幕：１.バリアフリー日本語字幕
音声：１.オリジナル日本語〈ドルビー・デジタル・ステレオ〉 ２.バリアフリー日本語音声ガイド〈ドルビー・デジタル・ステレオ〉
映像特典：大島新監督×スペシャルゲストによるトークイベント３種【原一男（映画監督）／畠山理仁（フリーランスライター）／坂本広明（小川淳也議員 政策秘書）】、予告編
封入特典：解説書
『香川１区』公式パンフレット 上映館＆オンラインショップで販売中！
映画の後にぜひご一読を
■イントロダクション
■「ジャイアンのような自民党の強さと香川１区」・・・中北浩爾（政治学者）
■衆議院議員 小川淳也、１８年の軌跡
■『香川１区』撮影日誌・・・大島新
■「ケツカッチン」の喧騒が生んだ壮大なる「予感」の映画・・・樋口尚文（映画評論家／映画監督）
■２０２１総選挙 激闘選挙区・・・畠山理仁（フリーランスライター）
■これは”小川淳也”の映画ではない。”我々”の映画なのだ。・・・中村千晶（映画ライター）
■立憲民主党代表選と小川淳也のこれから・・・中原一歩（ノンフィクション作家） × 大島新 対談
■スタッフ紹介
ゴールデンウィーク限定！５月８日（日）まで
シネマ映画.com にて『香川１区』先行独占配信！
シネマ映画.comに『香川1区』を《GW限定先行独占配信中》
ドキュメンタリーとしては異例の観客動員3.5万人を超えるヒットを記録した『なぜ君は総理大臣になれないのか』
その続編で、与野党双方の視点から日本の民主主義の成熟度を問いかける『香川1区』を先行独占配信‼
日本語字幕入りのバリフリー版もお選び頂けます。
配信終了しました！たくさんのご視聴どうもありがとうございました！
■配信期間■
２０２２年４月２８日（金）〜５月８日（日）
視聴可能期間は、お支払い完了後 48時間です。
期間中は何度でも作品を視聴いただくことが可能です。
通常版チケット料金：1500円
日本語字幕入りバリアフリー版チケット料金：1500円
配信サイト：シネマ映画.com
シネマ映画.comは月会費なし、作品ごとの都度課金によるVODサービスです。
作品をご視聴するには会員登録を行ってください。
『香川１区』大島新監督 イベント情報
大島 新監督 × スペシャルゲスト
夜な夜な映画を語りつくす アフタートーク開催
ポレポレ東中野の千秋楽４月29日（金祝）に向けて残り２週間のカウントダウン祭り開催！
千秋楽は満席に！ご来場の皆さま、ゲストの皆さま、どうもありがとうございました。
全日程、終了しました！
ポレポレ東中野での上映、どうもありがとうございました。
ゲストは、政治ジャーナリスト・田﨑史郎 × 時事芸人・プチ鹿島！
『香川１区』スペシャルトーク付き限定配信、決定！
配信、終了しました。たくさんのご視聴、どうもありがとうございました！
今回の配信は、本作の上映とまん延防止等重点措置が重なってしまい、観に行けないというお声を受けて実現しました。本編上映後には大島監督が、政治ジャーナリスト・田﨑史郎さん、時事芸人・プチ鹿島さんをゲストに、
さらに前田亜紀プロデューサーを交えたスペシャルトークを展開いたします！
■日時■
３月５日（土）
18:30 本編ライブ配信開始
21:10 スペシャルトーク開始
22:10 トーク終了予定
■出演者■
田﨑史郎（政治ジャーナリスト）
プチ鹿島（時事芸人）
大島新監督
前田亜紀プロデューサー
※2月28日（月）18時より販売開始！
販売期間は3月13日（日） 20時までとなります。
※ 視聴チケットのご購入者を対象とした期間限定の見逃し配信を予定しております。
配信終了後～ 3月13日（日）24時まで
本編及びスペシャルトークがアーカイブとして何度でも視聴可能です。
※映画本編はバリアフリー版での上映となります。
日本語字幕付き、音声ガイドは「UDCast」対応です。
※配信でUDCastを使用する場合は「（配信用）香川１区」のデータをご利用ください。
※UDCastで音声ガイドを聞くときは、「映画を再生する端末」と「UDCast用端末」の２つをご用意ください。
「配信映像でUDCastを使う際の注意事項」はこちらをご確認ください。
料金：2,200円（税込）
配信プラットフォーム：「PIA LIVE STREAM」ぴあによる動画配信サービス
『香川１区』公開記念特別企画 大島新 × 地元記者全国巡業トーク 開催！
広島編《「香川１区」と「ばらまき」》
映画『香川１区』の大島新監督が上映館を訪れ、地元メディアの記者と政治や選挙について問い考える「全国巡業トーク」
広島編の開催が、広島公開二日目の1月22日（土）に決定しました。
お相手は、先月、集英社より書籍「ばらまき〜河井夫妻大規模買収事件 全記録」を刊行した中国新聞「決別 金権政治」取材班の記者・和多正憲さんです。
前代未聞の大規模買収事件後の国政選挙に、広島の有権者がどう向き合ったのか。そもそも大規模な買収事件に至った広島の政治的な事情や土壌はどういうものなのか。事件を取材してきた和多さんのお話や、大島監督が「この映画の真の主人公は有権者だ」と語った『香川１区』の撮影裏話と照らし合わせながら、選挙や有権者のあり方を考える機会にしたいと思います。
イベント終了しました。たくさんのご来場、どうもありがとうございました。
『香川１区』公開記念特別企画 大島新 × 地元記者全国巡業トーク 開催！
埼玉編《「香川１区」と「埼玉新聞」》
映画『香川１区』の大島新監督が上映館を訪れ、地元メディアの記者と政治や選挙について問い考える「全国巡業トーク」
埼玉編の開催が、1月29日（土）に決定！
川越スカラ座では、埼玉新聞の編集局長がお越しくださることになりました！元埼玉県会議員である舟橋支配人がMCを務め、政治や選挙がもっと身近に感じられるようなトークをお届けしたいと思っております。みなさまのお越しをお待ちしております！
■日時■
１月２９日（土）１５：００より開始
『香川１区』上映後トークイベント
※この回をご覧になった方がご参加できます
※開場は14:50ごろ
※ご入場は整理番号順
（チケット引き換え順に番号を割り振ります）
■出演者■
大島新監督
澤田稔行さん（埼玉新聞編集局長）
MC:舟橋一浩さん（当館支配人・元県会議員）
イベント終了しました。たくさんのご来場、どうもありがとうございました。
『香川１区』公開記念特別企画 大島新 × 地元記者全国巡業トーク 開催！
長野編《「香川１区」と「長野１区」》
映画『香川１区』の大島新監督が長野市を訪れ、初日舞台挨拶とは異なる本格的なトークイベントを開催します。
相手は、香川１区を取材するなど、時事ネタを得意とし、信濃毎日新聞をはじめ各種媒体にコラムを多数寄稿する芸人・プチ鹿島（長野県出身）と、地元テレビ局であるテレビ信州の報道デスク・松澤亮。
大島監督からの『香川１区』撮影の裏側は勿論、鹿島さんから見た香川１区、松澤さんから見た長野１区から、そもそも当確の打ち方って？ という素朴な疑問や、今回話題になった出口調査と結果の乖離と選挙報道の意味、ひいては政治とマスコミの関係という大きなテーマまでを、映画とトークとで改めて問い考える1日になることを、期待します。
イベント終了しました。たくさんのご来場、どうもありがとうございました。
『香川１区』公開記念特別企画 大島新 × 地元記者全国巡業トーク 開催！
佐賀編《「香川１区」と「佐賀２区」》
大島新監督のトークイベント、佐賀編の対談相手は、佐賀新聞社唐津支社の辻村圭介記者。大島監督の映画のお話はもちろん、辻村記者から見た佐賀での選挙戦のお話を通して、香川と佐賀の相違点や、政治とマスコミの関係を、映画とトークを通して改めて問い考えます。ぜひご参加ください。
■日時■
２月５日（日）１３：００より開始
『香川１区』上映後トークイベント
10:00～12:46 『香川１区』上映
上映後13:45までトーク
■出演者■
大島新監督
辻村圭介記者（佐賀新聞社）
イベント終了しました。たくさんのご来場、どうもありがとうございました。
『香川１区』公開記念特別企画 大島新 × 地元記者全国巡業トーク 開催！
小倉編《第３５回シネマ カフェ》
映画が好き！昭和館が好き！いろんな話を聞きたい！語りたい！そんな皆様が集い、楽しい時間を過ごしていただけるよう、昭和館では「シネマカフェ」を開催しております！第３５回は「香川１区」特別上映＆大島新監督と地元記者さんのトークショウを開催！！ぜひ皆さまご参加下さい！！
■日時■
２月６日（日）１３：００より開始
10:00～12:40 『香川1区』上映
13:00～14:00 シネマ トーク
14:20～17:00 『香川1区』上映
■出演者■
大島新監督
RKB報道局・神戸金史局長
西日本新聞・岩谷瞬記者
イベント終了しました。たくさんのご来場、どうもありがとうございました。
『香川１区』公開記念特別企画 大島新 × 地元記者全国巡業トーク 開催！
鹿児島編
大島新監督と、「テレビで会えない芸人を制作したKTS鹿児島テレビの報道部長・下前原章子さんが、
地域の選挙報道などについて語りあいます。
■日時■
２月１１日（金祝）
16：15開演 （15：55開場）
■出演者■
大島新監督
ゲスト：鹿児島テレビ・下前原章子 報道部長
イベント終了しました。たくさんのご来場、どうもありがとうございました。
『香川１区』公開記念特別企画 大島新 × 地元記者全国巡業トーク 開催！
宮崎編
■日時■
２月１２日（土）
12：10～14：50 『香川１区』上映
上映終了後舞台挨拶（40分程度）
■出演者■
大島新監督
コメンテーター：根岸裕孝教授
（宮崎大学 地域資源創成学部）（中継）
司会：石田達也（宮崎文化本舗 代表）
■会場■
宮崎キネマ館 （TEL 0985-28-1162）
イベント終了しました。たくさんのご来場、どうもありがとうございました。
『香川１区』公開記念特別企画 大島新 × 地元記者全国巡業トーク 開催！
石川編
■日時■
２月１９日（土）
『香川１区』上映後トークイベント
10:30〜『香川１区』上映
上映後トークイベント
■出演者■
大島新監督
北陸中日新聞編集局長・金井辰樹（元東京新聞政治部長）
■会場■
シネモンド（TEL 076-220-5007）
イベント終了しました。たくさんのご来場、どうもありがとうございました。
『香川１区』公開記念特別企画 大島新 × 地元記者全国巡業トーク 開催！
富山編《「香川１区」と「はりぼて」》
映画『香川１区』の大島新監督が上映館を訪れ、地元メディアの記者と政治や選挙について問い考える「全国巡業トーク」富山編の開催が、2月19日（土）に決定！ほとり座では、『はりぼて』監督の五百旗頭幸男さんにお越しいただきます。MCは当館取締役の、蛯谷耕太郎さんが務めます。
■日時■
２月１９日（土）１８：００ごろ開始
『香川１区』上映後トークイベント
15:20～ 『香川１区』上映
上映後18:00〜19:00までトーク
■出演者■
大島新監督
『はりぼて』監督・五百旗頭幸男さん
■会場■
ほとり座（TEL 076-422-0821）
イベント終了しました。たくさんのご来場、どうもありがとうございました。
前代未聞の
“政治参加型”ドキュメンタリー！
「なぜ君は総理大臣になれないのか」
公開から１年半
イントロダクション
衆議院議員・小川淳也氏（５０歳・当選５期）の初出馬からの１７年間を追った『なぜ君は総理大臣になれないのか』（２０２０年公開）は、ドキュメンタリー映画としては異例の観客動員３５,０００人を超える大ヒットを記録、キネマ旬報ベスト・テンの文化映画第１位を受賞し、NetflixやAmazonプレイムビデオなどで配信され、今なお広がり続けている。
続編への期待が寄せられる中、次作に向けて小川議員への取材を続けていたが、この秋に行われた第４９回衆議院議員総選挙に焦点を当てた新作ドキュメンタリ ー『香川１区』の公開を急遽決定。
本作は『なぜ君…』の続編的位置付けとして、いまや全国最注目といわれる「香川１区」の選挙戦を与野党両陣営、各々の有権者の視点から描き、日本政治の未来を考える一作として世に問いかけたい。
“なぜ君”は終わらなかった！
全国最注目！ “小川 VS 平井” １８年目の戦い
われわれが政治家に求めているのは何なのか？
前作『なぜ君…』の公開後、映画の主人公・小川淳也議員に対し、その純粋さ、清貧さ、生真面目さを知った観客から「こんな政治家がいたのか？」という声が上がり、その注目度は一気に高まった。しかし、小川は選挙に弱い。２００３年の初出馬から１勝５敗と戦いに窮し、比例復活当選を繰り返してきた。
その選挙区「香川１区」で小川の前に立ちはだかってきたのが、自民党の平井卓也議員（６３歳・当選７期）である。平井氏は３世議員で、地元でシェア６割を誇る四国新聞と西日本放送（日本テレビ系）のオーナー一族。現在も平井氏の弟が四国新聞社の社長を務め、母親が社主という地元では誰もが知る「香川のメディア王」である。一方の小川は、「地盤・看板・カバンなし」の「パーマ屋（美容室）のせがれ」。これほど対照的な候補者が並び立つ選挙区が他にあるだろうか。
前回２０１７年の総選挙では“希望の党騒動”が勃発するも、両者の票差は２０００票にまで縮まり（当確ラインは約８万票）、平井氏が辛勝。その後、小川は統計不正についての国会質疑で注目を集め、映画が話題になったこともあり、知名度は全国区に広がりつつあった。
一方、平井氏は２０２０年９月に菅義偉政権が誕生すると、内閣の目玉である「デジタル改革担当大臣」に就任。保守地盤である香川の有権者にとって、「大臣」の名は絶大だ。もはや平井氏の地位は盤石、小川の苦戦は免れない…と思いきや、大臣として注目を浴びる平井氏はオリパラアプリに関する不適切発言などによって新聞や週刊誌のスクープの標的となっていく。そんな中、平井氏が意外にも本作の取材に応じた。『なぜ君』は観てはいないが、タイトルがキャッチーでいいと褒め、悠然たる面持ちで自らの政治観を語る平井氏に大島監督はどう斬り込んだのか。
そして公示直前、この激戦区に日本維新の会から町川順子氏が名乗りを上げた。香川１区はさらに混沌の渦に巻き込まれていく…。
人々が求めるのは、現状維持か変革か。この国の民主主義の成熟度はいかに……。
２０２１年１０月３１日の投開票日、映画は有権者の手によって結末を迎えたが、それを機に新たな現実が大きなうねりとなって動き始めている。そのただ中、本作は公開を迎える。
なぜ『香川１区』なのか
大島 新
タイトルは、映画を観るときの補助線になる。前作『なぜ君は総理大臣になれないのか』は、小川淳也の17年間にわたる記録だが、このタイトルをつけたことによって観客はその視点から映画を観ることになる。これが『ある野党政治家の17年』というタイトルだったら、また違う印象を与えただろう。
さて、『香川1区』である。続編とうたいつつも、前作とはまったく異なる無機質なタイトルにしようと当初から考えていた。そしてタイトルは、観る側だけでなく、取材する側の姿勢をも規定する。『香川1区』と決めたからには、小川陣営だけの取材でいいはずがない。むしろ、選挙で勝ち続け、小川にとっては高い壁となっている平井卓也陣営や自民党支持者の在り様をきちんと描かなければ、と考えた。取材によって見えてきたのは、おそらくは日本中の選挙区で見られるであろう、自民党の底力であった。その力の源泉には、なるほどと思うこともあれば、これが民主主義と呼べるのか、と言いたくなるような側面もあった。
そうした自民党の強さを上回るには、魅力的な野党候補と、その人をサポートする支持者たちの熱量しかない。10月31日の午後8時、歓喜の小川事務所で、私は「これは小川の勝利というよりも、支持者たちの勝利だ」と感じていた。
結末はわかっているドキュメンタリーなのだが、2021年6月から本格的に始めた取材は、「これでもか」というくらい様々なことがあった。特に10月の1か月間は、怒涛の日々だった。前作では、私たちは取材者であり、記録者であったが、本作では期せずして「当事者」にもなっていった。その過程も、すべて盛り込んだ。完成した映画の尺は156分。私は自分が観客の場合、2時間を大幅に超える映画には行きたくないと考えるタイプだ。そんな私なのに、2時間半を超える映画を作ってしまった。「そこで何が起きていたのか」を真摯に表現するために、これでもぎりぎりに絞り込んだ結果である。表面上の主人公はもちろん小川淳也であり、対抗馬の平井卓也と町川順子も当然ながら重要な存在だ。だが私の中では、「この映画の真の主人公は有権者だ」という思いが日に日に強くなっていった。そしておそらくは、日本中に『香川1区』は存在するはずだ。
問われたのは、一人ひとりの民主主義。
2022年 / 日本 / カラー / DCP / 156分